こんにちは、前澤です。
KABU&でんきをご利用中のお客さまから、KABU&でんきの利用料金について「以前より高くなった」との声を一部いただいております。
お問い合わせの内容として、
・政府補助金が去年の10月で終わったことによる単価の上昇(政府補助金は今年の1月より再開されております)
または、
・オール電化プランをご利用されていた方がカブアンドに乗り換えた場合、カブアンドでは時間帯ごとの価格変動プランのご用意がないことによる価格の上昇
または、
・関西電力、九州電力エリアでお申し込みいただいた方からの燃料費調整額による価格の上昇
のいずれかのケースでご連絡をいただいていることが多いようです。
電気料金の構成は少し複雑ですが、この機会にKABU&でんきの料金体系について詳しく説明させてください。
KABU&でんきの料金構成
カブアンドでの電気料金は以下4つの料金で構成されます。
①基本料金
②電力量料金
③燃料費調整額
④再生可能エネルギー発電促進賦課金
※③の燃料費調整額は、②の電力量料金に含まれる項目ですが、説明の便宜上、独立させております。
①基本料金
・電気を使わなくてもかかる料金です。
・料金単価は地域の電力会社(例えば東京にお住まいであれば東京電力エナジーパートナー)の従量電灯プランと同じとなります。
②電力量料金
・電気を使った分だけかかる料金です。
・料金単価は地域の電力会社の従量電灯プランと比べてやや安い単価を設定しております。
・夏場や冬場は冷房や暖房の使用により、電気の使用量が増え、傾向として電気料金が高くなります。
例えば、東京にお住まいの場合、カブアンドの電力量料金単価はこちらになります。(括弧書きは東京電力エナジーパートナーの従量電灯プラン)
1段階目:29.79円/kWh(29.80円/kWh)
2段階目:36.38円/kWh(36.40円/kWh)
3段階目:39.99円/kWh(40.49円/kWh)
③燃料費調整額
・電気を使った分だけかかる料金です。
・電気をつくるために必要な燃料(原油・液化天然ガス・石炭)の価格が、市場や為替などの外部要因により変動するため、これらの価格変動を電気料金に反映する仕組みです。
・地域の電力会社の従量電灯プランには燃料費調整単価に上限があり、KABU&でんきには上限がありませんので、燃料価格が高騰し、地域の電力会社の燃料費調整単価が上限に達した場合には、KABU&でんきの電気料金の方が高くなります。
・25年2月時点では、北海道電力、東北電力、東京電力エナジーパートナー、北陸電力、中部電力ミライズ、中国電力、四国電力の従量電灯プランの燃料費調整額とKABU&でんきの燃料費調整額は同じです。関西電力と九州電力は燃料費調整単価が上限に達しているため、KABU&でんきの方が燃料費調整額は高くなります。
④再生可能エネルギー発電促進賦課金
・電気を使った分だけかかる料金になります。
・再生可能エネルギーの電力を買取るために要した費用の一部を、電気を使用するすべての方が負担する仕組みです。
・どの電力会社でも同じ金額です。
政府の補助金について
また、近年のインフレ対策として政府が電気・ガスにおける補助金を以下のタイミングで出しています。
・2024年8月〜2024年10月使用分(2024年10月~2024年12月請求分)
・2025年1月〜2025年3月使用分(2025年3月~2025年5月請求分)
つまり、ちょうどカブアンドが始まった11/20〜12/31は政府補助金が出ていなかった時期にあたります。
そして、この時期にKABU&でんきにお申し込みいただいた方への請求が今回届いた際に、政府補助金が適用されていない価格となったため、一部の方にとって以前より電気代が割高になった印象が強くなってしまった可能性があります。
なお、2025年1月使用分から政府補助金が再開されていますので、2025年3月請求分からはKABU&でんきも補助金適用の対象となります。
※請求タイミングはご契約の電力会社によって異なる場合があります
※政府補助金が適用される期間は燃料費調整額から差し引いて請求いたします
オール電化プランをお使いだった場合
以前にオール電化向けプランをご契約されていたお客さまは、時間帯ごとに料金単価が変動するプランにお申し込みされていた可能性が高く、KABU&でんきに切り替えることで、カブアンドでは現在のところ時間帯ごとの価格変動制に対応していないため、結果電気料金が高くなっている可能性があります。
カブアンドでのオール電化向けプランについては現在提供できるよう準備を進めておりますので、もうしばらくお待ちください。
まとめ
<カブアンドの電気料金の特徴>
・基本料金は地域の電力会社と同じ
・電力量料金は地域の電力会社より少し安い
・燃料費調整額の上限はないので、燃料価格が高騰すると地域の電力会社より高くなる可能性がある
・ただし、関西電力、九州電力以外は燃料費調整額の上限に達していないので、25年2月時点では燃料費調整額は地域の電力会社と同じ
・再生可能エネルギー発電促進賦課金は地域の電力会社と同じ
このような特徴の中で、一部のお客様で電気代が高くなってしまった可能性として、
・政府補助金がちょうど終わったタイミングでカブアンドが始まった
・オール電化プラン向けの時間帯ごとの価格変動制にカブアンドは対応していない
・関西電力、九州電力エリアにお住まいの方の燃料費調整額が上限に達しているため
が考えられます。
今回皆さまからいただいたご意見を参考に、改めてサービスページなどの分かりづらい部分などを見直し、より分かりやすく使いやすいサービスを目指して改善していきたいと思います。
ご質問やご意見などございましたら、コメント欄に書き込みください。(コメント投稿はプラス会員限定となります)
引き続きカブアンドをどうぞよろしくお願いいたします。